そこが知りたい中国語 ~忘れがちな“的”~

そこが知りたい中国語~忘れがちな“”~
「これは一番小さいパソコンです。」「彼は非常に忙しい人です。」「こんなおいしい料理は食べたことがない。」など、日本語の場合、形容詞の前に副詞があってもそのまま名詞を修飾することができますよね。

中国語でも、“:大きい”“xiǎo:小さい”“xīn:新しい”“jiù:古い”“hǎo:良い”など、性質を表す形容詞は直接名詞を修飾することができますが、(例:xīnshū:新しい本、jiùbàozhǐ:古い新聞、chá:熱いお茶)これらの性質形容詞に程度副詞(hěn:とても、fēichánɡ:非常に、zuì:最も など)が付くときはを用いなければなりません。よって上記の日本語の名詞もを使って修飾します。

①「これは一番小さいパソコンです。」=“zhèshìzuìxiǎodediànnǎo。”

②「彼は非常に忙しい人です。」=“shìfēichánɡmánɡderén。”

③「こんなおいしい料理は食べたことがない。」=“méichīfànɡuòzhèmehǎochīdecài。”

 また、piàoliànɡ:綺麗な”“ɡānjìnɡ:きれいな”“fānɡ便biàn:便利な”“rènzhēn:まじめな”“便pián:安い”など、状態を表す形容詞は程度副詞の有無にかかわらず、名詞を修飾する時は“的”をつけなければなりません。例えば、

①「王さんはクラスでとても真面目な学生だ。」=“xiǎowánɡshìménbānɡèhěnrènzhēndexuéshēnɡ。”

②「私は昨日綺麗な服を一着買った。」=“zuótiānmǎilejiànhěnpiàoliànɡde。”

③「東京はとても便利な所です。」=“dōnɡjīnɡshìzuòhěnfānɡ便biàndechénɡshì。”

 よく、中国の方が日本語を話すときに、「忙しいの人」、「おいしいの料理」、「綺麗の人」 などという言葉を耳にしたことがありませんか?それは以上の理由で日本語が中国語に引っ張られているからなんですね。“的”=「~の」の意味だけでは無いということや、名詞を修飾する時に忘れてはいけないということがお分かりいただけたでしょうか。