中国語を勉強していて、「你的中文说得很好!(中国語上手ですね)」と言われるのはお世辞とわかっていてもちょっと嬉しいものです。逆に一言話して「啊?」と大きな声で聞き返されてしまうと、気持ちが萎えると思う方も多いのではないでしょうか。
一言言っただけで「上手ですね」と言われたり、聞き取ってもらえる中国語は、どんな特徴があるのでしょうか。一緒にまとめて見ていきましょう!
日本人にとっては大したことがないような音程の差でも中国人の耳には全然違う意味に聞き取れていることがあります。
例えば美式咖啡アメリカンコーヒーを頼もうと店員さんに「メイシー」と言うと、ほとんどの店員さんが「啊?」とキョトンとしてしまいます。「でもメニューにそれっぽい発音って美式咖啡しかないでしょ。気が効かないだけなんじゃない?」と思ってはいけません。それっぽい発音は中国語では「没事(大丈夫)」「没戏(当てが外れる)」など他にもあるので、メイシーと聞いた途端店員さんの頭の中にはそれっぽい中国語が色々浮かんで「???」となって「啊?」と返ってくるのです。
これは、結構邪道ではありますが、間違いなく通じるようになります。実はご存知のように中国語は方言が多く、普通語が訛っている中国人も数多くいます。日本人が苦手としているそり舌音のzhi, chi, shi, riがうまくできない中国人は、少なく見積もっても5億はいるのではないかと思うほどです。普段のレッスンではもちろん発音ができるようにきちんと指導をしていますが、どうしても通じないときはzhi, chi, shi, riは「ズー、ツー、スー、ルー」と置き換えると、南方の中国人っぽい訛りになります。ちなみに「ri」は「リ」では通じません。絶対に「ルー」と置き換えましょう。ということで「美式」の場合、「メイシー」では通じませんが、「メイスー」は通じやすくなります。